就活の穴場ホワイト業界である「リース業界」について、実際に新卒でリース会社に入社した僕が見たリアルを書いています
就活生の間でもホワイト業界として密かに人気のあるリース業界。
その安定した業績から株式投資をやっている方々からも投資先として根強い人気を誇っているリース業界ですが、実際のところはどうなのか。
今回は新卒から2年半リース会社に勤めた筆者が見た、リース業界のリアルについてお話しします。
ホワイトな業界である、のはほぼ間違いない
結論、リース業界はホワイト業界であると言って、差し支えないと思います。
ホワイトである理由を一言で表すなら「法令遵守意識が強いから」。
僕の居る会社や周りの話を聞いているとこれを実感していて、例えば残業時間や有給取得日数等は、いい意味でかなり厳しく見られます。
少しでも36協定からはみ出るような働き方をしたり、有給取得日数があまりにも少ないと、むしろ割と白い目で見られます。
したがって、若いうちはガンガン働いて経験値を積みたい!なんて方にはミスマッチな可能性も。それくらい勤務時間や休みに関してはホワイトです。
結論、ワークライフバランスを重視したい方にはお勧めできる業界です。
リースって儲かるの?
リース会社の本業はリースですが、リースだけで稼ぐのは難しい状況になっています。理由は単純で、リース取引自体は競合他社も同じスキームでやっているから。
同じ商品をライバルよりも売るには、当然価格競争になります。競争を避けるためにリースに何か付加価値をつけるような形態も増えつつありますが、それも頭打ちになってきている印象です。
じゃあどうやって稼いでいるの?
リース会社はリース以外の分野で競合他社と差別化をしようとする会社が多い印象を受けます。
手広くいろんな事業に挑戦したり、リースとシナジーのある別の事業を始めたり、あるいは他社の血を積極的に入れたり(M&Aですね)・・・各社によって戦略は様々です。
各社の戦略が成功するか、失敗するか、この辺りは数年後に決算数値に現れてくるのではないかと思います。
働いている人の特徴
周りを見ていて思うのが、個性の振れ幅が狭いなあ、ということ。良くも悪くも、全員似たような人な訳です。
言い方を変えれば、良くも悪くもぶっ飛んだ(突き抜けた)人がいない。みんなある程度仕事ができるしみんなある程度失敗をするけれど、それ以上がない。
これは、僕のような平凡な人間にはものすごく過ごしやすい環境だったりもしたのですが、新しいアイデアが生まれにくい等の弊害もあり、難しいところ。
2024年9月から僕は新しい会社へと転職しているので、尚更これは実感しています。
ワークライフバランスを大事にする、仕事も最低限しっかりやる、そんな人が多い印象を受けます。
リース会社で働くためには
リース会社から内定をもらって働くには、各社の戦略は必ず抑えておくべきです。
定番の質問「他の会社じゃダメなの?」はリース業界では特に刺さります。
受けている会社だからできること、これを頭に叩き込んでおきましょう。
その会社のHPや上場している企業なら決算書類は必ず目を通し、どんな事業をやっているのか、どんな事業にこれから力を入れようとしているのか、このあたりを押さえておきましょう。